ベル姫様と溺愛ナイト様
「だってそうでしょう?

ベルちゃんの力を開放しないと大変、が大前提の中、わかってはいても、ジェミロは大事な妹と離れたくはなかった。
遠くの島へ行くと思っていたからですね。

だけどそれは少し歩けば着く森の中の湖です。
会おうと思えば会える距離なんですから」

「た、確かに……。
遠くに行って、もう滅多に会えないと思っていて……」

自分のヒートアップした気持ちと、ごちゃごちゃの頭の中を、シュシュが整理してくれた。

「レイもメロゥも、心配していたベルちゃんの日々大きく膨らんで行く力を抑える場所を発見出来て、しかも許可まで貰えて一安心」

「ま、そうだな」

「さっすが先生」

2人は笑っている。


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