ベル姫様と溺愛ナイト様
「ベルちゃんは……。
はは、そんな不安そうな顔をしないで？

大丈夫だよ、いずれ記憶を取り戻すだろうし、皆が付いてる。

レイとメロゥと一緒に国を創って、疲れたらジェミロに甘えにくると良い。
さっきジェミロにも言ったけど、遠くないんだから。ね？

また会うため、自分の運命を拓くため、一歩踏み出すことも必要だよ」

シュシュが言い終えたところで、４人がじっと彼を見つめていた。

「さすが先生……。
誰でもが納得出来るお言葉」

「すっごいわかりやすかったし、安心できたわ。
あたし本読まないからわかんないけど、あんたが人気の物書きだってことがよくよく分かった」

「シュシュ先生、わたし頑張るねっ！」

「おいシュシュ、いいとこ持ってきすぎ」

シュシュの言葉は、イライラしたジェミロを鎮め、男２人の気持ちもくみ、ベルの不安も取り除いた。


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