ベル姫様と溺愛ナイト様
「がははっ! ジェミロ、またなんかあったのか?
こんなに慌ててる開店準備始めてみたわ!
メロゥまで働かせて!」

男は豪快に笑い、面白そうにその様子を楽しんでいた。

「まぁな。ビール一杯おごるから他の注文待っててくれよな!」

馴染みの客にビールを注ぎ、ジェミロはいつも以上に慌てて支度を整えた。

「がははっ! 俺も掃除手伝ってやろうか?
ビールのお礼だ!」

「いやお前客だから……!
って、すでにモップ持ってんじゃねぇよ!

じゃあ頼むわ!」

「おーう!」
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