ベル姫様と溺愛ナイト様
どうにか営業を終えて、看板をしまって鍵をかけた。
なんだかんだとドタバタしたが、営業を終えることができ、ジェミロはほっと息を吐いた。

「ありがとよ、メロゥ。それにお前も。
いつも来てくれる上に掃除手伝ってくれてさ。

今から出す分は今日のお礼だから、遠慮せずに飲み食いしろよな!」

カウンターに座る2人にビールジョッキとおつまみを出しながら笑うジェミロ。
2人は素直に頷いてそれらを受け取り、乾杯した。

カウンターの中のジェミロもジョッキをかざし、ビールを呑み始めた。

そこへ、ホールの掃除を終えたレイとベルがやって来た。

「あら? 宴会始まってた?」

「なんだよ、俺達を待ってくれても良くないか?
てか、シュシュも呼ぼうぜ? なんだよ三人だけ」

ぶつぶつと文句を言うレイが、二階へとシュシュを呼びに行った。
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