ベル姫様と溺愛ナイト様
どうしたのか、と男2人はベルを見つめる。
彼女の視線の先にあったのは、壁に貼り付けられた大きな絵画だった。
立派な金の額縁に収められている。
さきほどのちぐはぐの時は、もやもやとしていてなんの絵だかよくわからなかった。
メロゥの記憶をたどったことにより、鮮明になった家族の画。
先代の女王と、ナイトと、小さなベルが描かれている。
ベルは吸い寄せられるように絵画に向かって歩き出した。
「お父様、お母様……。ごめんなさい、お城は創れたけど、まだお2人のことを完全に思い出せてはいないの……。
お顔も、性格も思い出せなくて……。親不孝でごめんなさい……。
怒っていらっしゃる……? わよね……」
申し訳なさそうに絵を見つめる彼女に、胸が締め付けられる。
どうして彼女の記憶がないのか、連れ去られて別れて再会するまで、どんな目にあっていたのか、レイもメロゥもわかりはしない。
だが、無事でいたことが、何よりの親孝行ではないだろうか。
彼女の視線の先にあったのは、壁に貼り付けられた大きな絵画だった。
立派な金の額縁に収められている。
さきほどのちぐはぐの時は、もやもやとしていてなんの絵だかよくわからなかった。
メロゥの記憶をたどったことにより、鮮明になった家族の画。
先代の女王と、ナイトと、小さなベルが描かれている。
ベルは吸い寄せられるように絵画に向かって歩き出した。
「お父様、お母様……。ごめんなさい、お城は創れたけど、まだお2人のことを完全に思い出せてはいないの……。
お顔も、性格も思い出せなくて……。親不孝でごめんなさい……。
怒っていらっしゃる……? わよね……」
申し訳なさそうに絵を見つめる彼女に、胸が締め付けられる。
どうして彼女の記憶がないのか、連れ去られて別れて再会するまで、どんな目にあっていたのか、レイもメロゥもわかりはしない。
だが、無事でいたことが、何よりの親孝行ではないだろうか。