ベル姫様と溺愛ナイト様
「姫っっっ!!
探しましたっっ!!」
それは、町の大通りでの突然の出来事だった。
町の入口で何やら嬉しそうに崩れ落ちていた青年が、背を向けて歩く一人の少女の肩を掴んでくるりと自分の方に振り向かせた。
またも町人達の注目の的となっている。
「え?」
驚いた表情の少女は、青年を見て固まった。
知らない……。
妙に気になる藤色の綺麗な髪に、真剣な空色の眼差し。
嘘をついているようには見えないけど……。
やっぱり知らない。
きっと、いつかどこかで縁があって少し話しでもしたのだろう。
それか、この人わたしを誰かと勘違いしているのだ。
少女はそう結論付けた。
「どなたですか……?」
探しましたっっ!!」
それは、町の大通りでの突然の出来事だった。
町の入口で何やら嬉しそうに崩れ落ちていた青年が、背を向けて歩く一人の少女の肩を掴んでくるりと自分の方に振り向かせた。
またも町人達の注目の的となっている。
「え?」
驚いた表情の少女は、青年を見て固まった。
知らない……。
妙に気になる藤色の綺麗な髪に、真剣な空色の眼差し。
嘘をついているようには見えないけど……。
やっぱり知らない。
きっと、いつかどこかで縁があって少し話しでもしたのだろう。
それか、この人わたしを誰かと勘違いしているのだ。
少女はそう結論付けた。
「どなたですか……?」