ベル姫様と溺愛ナイト様
「ベルは……。
何があったかは分からないが、私が出会った頃は、自分の名前以外の記憶が一切なかった。
何度かそれで医者に診せたが、ショックからくる記憶喪失だ、それ以外は分からない、と言われた」
「なんてことだ……!
姫、何かしらお辛い目に、遭われたのですねっ……?!
お守りすることが出来ず、本当に申し訳ないです……」
本人は記憶を失っていて覚えていないので辛いことはないのだが、あまりにレイが辛そうな顔をするので、覚えていない自分こそ、ますます申し訳ない気持ちに苛まれる。
レイは、ベルからジェミロに目線を移した。
「女……いや、ジェミロ。
姫と出会ったのはいつ、どこだ?!」
「5年前。
町のはずれの孤児院だ」
何があったかは分からないが、私が出会った頃は、自分の名前以外の記憶が一切なかった。
何度かそれで医者に診せたが、ショックからくる記憶喪失だ、それ以外は分からない、と言われた」
「なんてことだ……!
姫、何かしらお辛い目に、遭われたのですねっ……?!
お守りすることが出来ず、本当に申し訳ないです……」
本人は記憶を失っていて覚えていないので辛いことはないのだが、あまりにレイが辛そうな顔をするので、覚えていない自分こそ、ますます申し訳ない気持ちに苛まれる。
レイは、ベルからジェミロに目線を移した。
「女……いや、ジェミロ。
姫と出会ったのはいつ、どこだ?!」
「5年前。
町のはずれの孤児院だ」