ベル姫様と溺愛ナイト様
もっと目上を敬え、一晩公園で悲しかったわ!
メロゥと呼ばれた男は、じとりとレイを睨んだ。

「まぁまぁ。ベル姫様が見つかったんだから、よかったじゃないか。
それでお前のことうっかり忘れてただけだから。
気にするな」

「お前が気にしなくてもな!
俺が気にするって言ってんだろ!」

2人が言い合っていると、ははは、と明るい笑い声が聞こえた。
笑い声のする方に視線をやれば、腹を抱えて笑うジェミロ。

「ははっ……! ああ、ごめんごめん。
お前ら良いコンビだな。

公園のベンチ、硬かったろ?
メロゥ、だっけか?
お前の大きな体がシングルベッドで収まるかわからんが、うちで良かったらレイと使いな」
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