ベル姫様と溺愛ナイト様
「あ、おお。ありがとうございます……!

突然現れたこのバカナイトと俺に良くして下さって。
しかも、ベル姫様をお助け下さった、姉君様のような存在の方だと伺いました。
このお礼は、必ずやさせて頂きます!」

メロゥは丁寧に丁寧に、再度ジェミロに頭を下げた。

「……。レイ、お前とは大違いだな。
とても丁寧な好青年じゃねぇか。
お前、もっと彼を大事にしろよな」

「……。こいつ、青年って歳でもないけどな。
まぁそれはおいといて」

「置いとくなよ」

しらっと答えるレイに、すかさずメロゥがツッコミをいれる。
やっぱり良いコンビだ、とジェミロは思った。

「ベル姫様は?」

キョロキョロとベルの姿を探すレイ。
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