ベル姫様と溺愛ナイト様
「ベルちゃん、レイの目が怖いから。
殺気が半端ないからちょっと離してもらって良い?」

「……? うん?」

よくわからないけど仕方ない、とでも言いたげにベルはメロゥを離した。
大きなメロゥに抱きつくと安心出来る。
昔はよく抱っこしてもらったものだ。
懐かしいな、抱きしめてたらもっと何かを思い出すかと思ったのに……。

「ま、いいか。
それにしても、昨日レイが来て話し聞いてビックリしたばっかりなのに、どうして朝になったらメロゥまで?」

「俺も探してたんだよ、レイと一緒にベルちゃんのこと。
レイだって、仮にも大事なナイト様だからな。
一人で旅になんか出せないだろ? で、俺がついてきたんだ。
昨日はたまたま、この近辺を手分けして探してたんだよな」

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