ベル姫様と溺愛ナイト様
勿論、とベルは頷いて、今度はフルーツに手を伸ばす。
メロゥも食後のコーヒーをすすりながら会話に参加し始めた。

「ジェミロさん、ストイックですね。
俺も、おいしいと思いますよ」

料理を褒められて嬉しそうに笑ったジェミロが、それはそうと、とメロゥに一つ提案をした。

「ジェミロで良いし。敬語もいらないからな。
あたしもメロゥって呼ぶから。
堅っ苦しいの苦手なんだよな、それで良いか?」

「ああ……。
オッケー、分かった。
改めてよろしくな、ジェミロ」

二人が握手を交わす姿を、ベルは楽しそうに見ていた。
そこへレイが口を挟む。

「で? メロゥ、お前はどうする?
俺はこの店でベルと共に働くことにするけど」
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