雨の日のシロ
「サワ…髪、切らないで。俺だけが…この髪に触れ、ら…れ…る」


センリはそう言いながらわたしにギュッと抱きついて寝息を立てながら深い眠りについた。


電気がついてなくて良かった。センリが寝てくれて良かった。


だってわたしの顔、今真っ赤になってるよ。


センリはわたしがどれだけドキドキしてるのかわかってるのか知らないだろうな。


ねぇ、わたしが想いを伝えたらセンリは喜んでくれるかな?それとも困るかな?


センリとの居心地の良い関係がなくなってしまいそうで、それが怖くてセンリがわたしの前からいなくなりそうで。


傷付くことを恐れているわたしはセンリに想いを伝えることができないんだ。
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