アンティークドール
廊下をコツコツ歩き、ようやく保健室と書かれたカンバンが見えてきた
あ―…本当頭がクラクラしてきた
扉を開けて、保健室内に置かれた真っ白なベッドに寝転ぶ
寝転ぶと熱のせいか、激しくめまいがしてきた
俺はそのまま目をつぶり、眠りについた
――――――――
――――――…
――――…
―――
『し……た…な……た』
『み…ル………だ』
何を言ってるんだ?
よく聞こえない…
『耳を澄して』
「……?」
『死にたくナかっタ』
『みチルのせイデ』
『し に た ク な カ っ た』
『み チ ル の せ イ デ』
――――――!!!?
「うわあああああああああ!!!」