アンティークドール



「平気な…わけ…ないじゃない…」


星麗那はか細く言葉を発する



「それに…あたし…だって…役に立ちたいんだよ…、だけど…満みたいに頭が…いいわけじゃないし…」


途切れ途切れに星麗那の口から出て来る言葉は、悲しそうに紡がれる



「役に…たちたくても…あたし…バカだから…ゴメン…ごめんね…」


ひっくとしゃくりあげながら、星麗那はその場を立ち去る


周りにいた友達はなんだなんだ、と俺を見つめていた





< 166 / 208 >

この作品をシェア

pagetop