アンティークドール
「平気な…わけ…ないじゃない…」
星麗那はか細く言葉を発する
「それに…あたし…だって…役に立ちたいんだよ…、だけど…満みたいに頭が…いいわけじゃないし…」
途切れ途切れに星麗那の口から出て来る言葉は、悲しそうに紡がれる
「役に…たちたくても…あたし…バカだから…ゴメン…ごめんね…」
ひっくとしゃくりあげながら、星麗那はその場を立ち去る
周りにいた友達はなんだなんだ、と俺を見つめていた