アンティークドール



「俺…謝ってくる」


俺は今まで出したことないくらいの速さで、全力疾走した


走れば…追いつける!



そのまま廊下を走る


先生に怒られても、廊下を走り続けるのをやめなかった


星麗那に謝るため



こけたってすぐに立ち上がった


大切な仲間を失わないため


俺が傷つけた星麗那の心は悲鳴をあげて誰かを待っているだろう


俺が傷つけた



だから俺がその傷を癒さないと



それが今の俺にできる、精一杯の謝罪の気持ちと星麗那に対する想いだから…






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