アンティークドール
「あなたならやると思っていたわ…フフ……ふはははは…!!」
彼女は壊れたような笑い声をあげた
すると急にカクン…と笑いを止めた
まるで、さっきまで動いていた人形が急に壊れてしまったかのように
「クックックック…」
笑い声はゆっくり、そして小さくなった
そしてユラリと彼女が目をひんむいて顔をあげた
その顔はさっきまでの美人さがぬけ、本当に人形のようになっていた
「………ごめんなさいね…あなたが久しぶりなものだから……ククッ……笑いが止まらなくて…」
不気味に肩を揺らす彼女
俺は選択肢を間違えていたか…?
いや、真千を助けるためだ
このぐらい…耐えるんだ