アンティークドール



先生の車は、まず俺の家に止まった


「じゃあ…また明日な」

ユージが暗い声で言う


星麗那は黙り込んでいた


俺は頷いて、何もしゃべらず手を振って先生の車を見届けた



カチャッと扉を開けて、家の中に入る



母さんが奇妙な物を見る目でじっと見つめる



母さんが怖がるのも当たり前だ


最近、俺の周りで奇妙な事が次々と起こって2人も死んでしまった



次の瞬間、母さんは目の前が真っ暗になるような言葉を呟いた




『満は悪魔の子なのかしら……』





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