アンティークドール



甘い匂いがした


フワッと鼻をかすめる程度の


【ストン…】



床を微妙に振動し、ポッカリと俺の部屋の空間だけが【冷めきった】




『クスクス…クスクス…』


「何の用があるんだ?アンティークドール」


『悪魔の子だなんて…素敵な名称ね』


「……っ!斑が死ぬなんて聞いてないよ…!!」

すると彼女は無表情で首をロボットのように、カクンと傾げた


『ナゼ…?あなたの周りで起きるって言ったじゃない…?』


彼女は目をむき出して言う


その綺麗な容姿が台無しだ



「……もういいよ」


『もういいってことはないでしょ?私はヒントを教えにきたのに』



「ヒント?」


そうよ、と彼女は頷く




「その…教えてください…」


実際、いきずまってたから…この場合頼むしかなかった





< 30 / 208 >

この作品をシェア

pagetop