アンティークドール




ゾクッ…
```


背筋を凍らせる冷たい視線



あぁ…この感じはあいつだ。アンティークドールだ…




『ご名答』


甘い香りをまとって降り立つ、ゴスロリの格好をした【人形】



「今度は何…?またヒント…?」


『いいえ…違うわ、こんかいは【あなた】じゃなくて【あの子】を手助けに来たの』



「あの子……?」


俺はピクッと反応する


『えぇ…あなたが意外にも秀才だったから、ゲームが早く終わりそうな気がするの。だから【あの子】…そう犯人の手助けをするのよ』



自分の口元に指をトンっとやるアンティークドール


その仕草は本当に人間のようで、一瞬の迷いを作る



『あなたの…声を……二日間いただくわ』




今…なんかやばい事言わなかったか?





< 38 / 208 >

この作品をシェア

pagetop