アンティークドール



「……ごめ…ん」


「なにが鬼ごっこよ!心臓止まっちゃうかと思ったじゃない!」


「だって母さんが悪魔の子だなんていうから…」

「あれはっ……本当にその時は怖かったのよ…、でも満に怒鳴られてから考えたの…」



アンティークドールはまるでテレビドラマを見るように眺めていた


「満はどうやっても私達の子なのよ…、大切な大切な私達の子…」



「母さん…」


涙が溢れてくる


頬を伝って床にぴちゃっと落ちる



「満っ」


父さんもアンティークドールに急いで入って来た

「バカヤロー……」



コツンと軽く頭をグーで殴った


あぁ…これが幸せなんだな…


涙はなかなか止まらなかった





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