アンティークドール



「父さん失格だ…」


「父さん…」



「ゴメン…1人にしてくれ」


俺は父さんにそう言われたので、部屋に戻ろうとターンした


さっきまでいたアンティークドールは、最初っからいなかったかのように消えていた



階段がギシギシとなる


時刻はもう四時



寝る時間ないじゃないか

でも今日は日曜だから、学校はないしゆっくり寝ようとおもった


部屋に入り、布団に潜り込む


でも、母さんが死んでしまったことを考えると眠れなかった



眠れた方が異常だ


俺は運命を恨んだ



だけど、恨んでも恨みきれない


俺の人生は呪われているのだろうか?





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