アンティークドール
「男子が着る女の服は俺にまかせろよ、まじで笑えねぇような服作るから」
ユージが頭の中で悪いことを思い付いて、今実行しようとしている幼稚園児のような表情を浮べた
「…でもさ、寸法とか計らなくていいの?」
俺は星麗那に聞いた
「そうよね…男子でSなんてもういないでしょ?MとLサイズだけ作ればいいんじゃない?」
ごもっともな意見です
「それより、最初はデザインを考えなきゃね」
ユージは真剣に……いや、顔をニヤつかせながら紙にサラサラと下書きをしていた
「じゃあ俺は…布でも買いに行って来るよ」
「あーっ…いぃなぁ!俺も行きたいし」
「先生には買い出しは1人で十分だって言われたしね、ユージ一緒に来てもいいけどサボりになるよ?」
「っ~!!わかったよ!俺はにやつきながらラフデザインでも書いてますよ」
ユージがはぶてながら言った