アンティークドール
羽が舞う
目の前の烏が飛んだ
一斉に勢いよく、空の彼方へ羽ばたき、黒い羽を落とした
俺たちは慌てて上を見た
烏の羽が顔に落ちてくる
「烏が飛んだだけ…?」
「のようだな」
星麗那がため息を吐いた
「これのどこがヒントなのよ?何にも起らなかったじゃない」
「いや、起ったさ」
俺は下を見つめた
星麗那とユージもつられて下を見た
「きゃあっ!!」
「うわぁっ!?」
「………」
俺は無言で見つめる
下には
大量のバッタの死骸が