アンティークドール
転入生
次の日
朝から教室がやたら騒がしい
「何があったんだよ?」
俺が興奮ぎみのユージに聞くと、ユージは自慢でもするかのように言った
「へっへん!今日めっちゃ美人の転入生が来るんだよ~♪」
「美人の転入生?この時期にかよ?馬鹿らしいなぁ。文化祭の準備があるのにさ」
「だよなぁ、たしかにおかしい。だけど!美人なら大歓迎☆」
ユージがペロッと舌をだして、グーと指を突出した
「なんぢゃそら」
「本当よねぇ~???ま、さ、か、この時期に美人転入生なんて」
星麗那が眉をピクピクさせながら、ユージを睨んでいた
「うわぁお!?そんな怒んなって!!つか、星麗那僻みかよ?」
ユージが上を見上げるように、星麗那の顔を見た
「…………!」
星麗那は涙ぐんだ
そりゃ男子の前で辱められたら、涙ぐみたくもなるだろう
ユージ、女心をもうちょっと考えてからいえよな