アンティークドール



「綺麗……だな、怖いくらい」


俺はボソっと呟いた



ふと、ユージを見ると顔を妙に強張らせて穴がほげるほど見つめていた



言葉を失うぐらいど真ん中なのか?


ユージならここは興奮するのだが、珍しく黙り込んでいた


星麗那は相変わらずはぶてていたが、あまりの綺麗さに驚いていた



「じゃあ、雪姫さんの席は星麗那さんの後ろのところで」



するとタンタンと星麗那の後ろの席まで雪姫さんが歩いていった




「よろしくね、星麗那さん…」


星麗那は一瞬びくっと肩を震わせた



「………こちらこそ」


星麗那は眉間にしわをよせて不思議そうに雪姫さんを見ていた



なんだか2人の様子がおかしい


だが、ほっといてもなんの支障もでないのでほっとく事にした





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