アンティークドール
「ねぇ、雪姫ちゃんってどんな男の子がタイプなの?」
クラスの女子が雪姫さんに聞いた
「そうね…、凡人に見えて案外賢くて…それでもって強い意思を持っている…そんな人が好きだわ」
彼女の表情にびっくりした
さっきまで余裕たっぷりだった顔がピンク色に染まり、誰かを愛おしむような…今にも泣きそうな…
そんな表情で彼女は天井を見つめる
「だけど…叶わないから」
ポツリと彼女は呟く
誰にも聞こえないように
「………なぁ…」
「ん?」
「満ってさ…、なんでそんなに強いんだよ」
「なんだよソレ?」
ユージは急に妙な事を言った
「………別に意味はないけど」
「ユージ何かあった?」