完璧生徒会長様の憂鬱。
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バイトが終わり、帰宅後。
ご飯を食べて、お風呂に入って、完全オフモードな時だった。
「………」
机の上に佐伯が置いたであろう『眠れる森の美女』の台本を見つけたのは。
企画案が通った数日後、2-3の生徒から一応台本の中身も見させてもらったがその内容も実に堅実で健全なものだった。
だけど私は未だにその状況が信じられず、更にはまだ疑っていたりもする。
佐伯の悪知恵とかで健全な奴だけを私に提出してるとか。
「よし」
提出された台本と本物の台本、ちゃんと同じ奴なのか確認してみようじゃないか。
疑いの気持ちから決意を固め、台本を手に取る。
そしてゆっくり読むためにその場に座った。