完璧生徒会長様の憂鬱。











『一同、礼』








司会の生徒会役員の号令により、全校生徒が綺麗に礼をする。







「ふぅー」







会長としての仕事を一つ終えた私は壇上から降りると安堵の息を漏らした。







こうやって今日も一つずつ仕事をこなさなければ。








「由乃、大丈夫か?」





「んー、まぁ、何とか」








私の横に立っていた秀が私の小さな異変に気づいて声をかけてきたので小声で答える。







眠気が凄すぎて全然大丈夫じゃないけどやらないといけないし。








「……無理すんなよ」





ポンッ







秀がいつものように優しく私の頭に触れる。







その優しさに私はいつも救われている。













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