完璧生徒会長様の憂鬱。
「……ふざけたこと言わないで」
ツンっとした相変わらず可愛げのない態度で佐伯を見つめる。
ゆるふわの金に近い胸まである髪。
ノーメイクなのに全然女の子、いや、美少女に見えるさすがな顔。
ピンクの可愛らしいドレスに身を包む佐伯は誰がどう見てもこの学校一の美少女だ。
『ただ今より、2-3によります劇、眠れる森の美女を開演いたします』
佐伯に見惚れている内にホール内放送が流れる。
劇の始まりだ。