完璧生徒会長様の憂鬱。











パッ








舞台に光が指す。








「ああ、何て美しい姫君なのだろう」







聞き慣れた会長の透き通った声が聞こえる。







「どうか、私のキスで目覚めてください、姫」







いつもの練習と同じように会長が流暢にセリフを言っていく。






この後の流れは王子が膝をつきキスをする。







サラッ






頬に会長の細く柔らかい髪が当たる。






会長は俺にキスするよ。




俺のこと好きなんでしょ?






結ばれてハッピーエンドでいいじゃん。















< 163 / 207 >

この作品をシェア

pagetop