完璧生徒会長様の憂鬱。
「お嬢ちゃん大丈夫?」
「アイツ、酷い奴だね、話聞くよ?」
私たちのやり取りを見ていたらしい中年の男の人2人組に声をかけられた為、一度そちらに意識がいく。
あぁ、もう!!
邪魔しないでよ!!
「大丈夫です。構わないでください」
焦る気持ちを抑えながらもスッとその場から立ち、冷たく中年2人組をあしらう。
が。
「まぁまぁ、そう言わず」
「とりあえずここ入ろ?」
グッ
そんな私なんてお構いなしに2人いっぺんに私の腕を掴んで無理やり引っ張ってきた。
「は、離してくださいっ」
大の大人2人に手を引かれてさすがの私もなかなか振りほどくことができない。