完璧生徒会長様の憂鬱。












「それにしても会長、積極的だね。まさかプロポーズされるなんて」





「へ!!?」





「えぇ?何驚いてるの?これからの時間全てを俺にくれるんでしょ?」





「い、いや、それはそういう深い所まで考えてなかったというか……」





「じゃあ、やっぱり会長もすぐに心移りしちゃうんだね」





「いや!!いや違うけど!!でも、でも!!」









いつもの調子を取り戻して会長をからかえば予想通りの可愛らしいリアクションが帰ってきて笑えてしまう。







とても愛おしい存在。




もう離さない。








「ねぇ、所でこの状況どうする?」






会長に抱きつく形だった体をもう1度起こし、また会長に覆い被さり、意地悪な笑みを会長に浮かべてみる。







と。







「ど、どどど、どうもしないわよ!!健全な男女はこのまま家に帰るのよ!!」






俺の下で愛らしく恥ずかしがり会長は俺を思いっきり睨んだ。











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