完璧生徒会長様の憂鬱。
「フフッ、あーおもしろ」
楽しそうに笑う佐伯が悪魔に見えて、怖い。
メイド喫茶でバイトしていることだってバレるし、居住権も取られるし、もう最悪だ......。
「俺ね、今まで誰かに気に入られてその人のわんこになる代わりに衣食住を全て面倒見てもらってたの。だけど......」
未だに肩を落としたままの私に可愛い顔をした悪魔はわんこの如く愛らしく人当たりのいい笑顔を浮かべて私に言った。
「誰かのわんこでいるの飽きちゃった。今日からアンタが俺のわんこになれ」
あぁ、私のエリート人生終わったなり。(2度目)