完璧生徒会長様の憂鬱。
完璧生徒会長様の事件
不機嫌な日常。
「会長、起きて」
耳元で囁かれる優しく、そして何よりも甘い声。
「んんー、まだぁ」
それでも勝つのは眠気の方で声から逃げるように寝返りを打つ。
あと、5分。
「ねぇ。会長可愛すぎ。食べちゃってもいい?」
「……どぉ、ぞ」
私は眠い。
にも関わらず楽しそうに話しかけてくる佐伯に他のものへ興味がいくように何とか適当に答える。
………朝ごはんは冷蔵庫から適当にお願いします。
「じゃあ、遠慮なく♡いただきますっ」
カプッ
「……っ!!!??」
突然、佐伯の楽しそうな声の後から左耳に感じた衝撃に声にならない悲鳴をあげる。
み、耳噛まれてる?