完璧生徒会長様の憂鬱。












チラリと辺りを見て状況を確認する。






疎らにいた通行人も気がつけば0。



ストーカーの仲間らしき人の気配もない。






つまり、この男は1人だ。







「これ以上私に付きまとえば完膚なきまでに叩きのめしたのち、警察に通報します」







グッ







男1人とはいえ、この人にはまだ意識がある。





油断はできない。






未だに地面に座り込んでいる男に冷たく忠告し、そのまま両腕をグーにして目の前で構える。






さぁ、どう出る?






男の次の答えを待つように静かに男のことを睨む。













< 85 / 207 >

この作品をシェア

pagetop