完璧生徒会長様の憂鬱。
と。
「わ、悪かったっ!!もう、付きまとわねぇ!!だから叩きのめすのも警察に通報するのも辞めてくれぇ!!別にこっちも好きでやってる訳じゃねぇーんだから!!」
と、両腕を上げて、男が慌てて弁明してきた。
好きでやってる訳じゃない?
え、ストーカーって好きでやるんじゃないの?
何を言ってるのか意味がわからなかったが男の焦っている様子からとてもじゃないが、嘘をついているようには見えない。
もしかして……
「…………誰かの指示で動いたってこと?」
「あ、あぁ」
「やっぱり……。じゃあ、その誰かって……」
男の言葉の意味を察知して話を広げている時だった。
「あららぁ。話が違うんですけど」
聞き慣れた甘い声が耳に入ってきたのは。