完璧生徒会長様の憂鬱。
「今日はあの男いないぞ」
「やるなら今しかないな」
コソコソと話す男の人たちの声が微かに耳に入る。
丸聞こえだ。
今回は佐伯とは無関係を装って近づいてくる寸法か?
周りの人が疎らになり、そろそろ来るだろうと身構えている時だった。
「……っ!!?」
ビリッ
首筋にビリッと強い電気のような衝撃が走る。
焼けるような痛みに表情を歪めたのは一瞬だった。
バタンッ
そのまま私は意識を手放してしまった。