QUEEN of the JOKER
「あの、あのお2人って何ですか?あたし、全く分からないんですが…」


「いちいち説明するかよ、ブス」


「あー、もう。こいつパシリ決定でいい?」


「もう行こ」


あたしに突っかかってきた女共はあたしを放ったらかしにしたまま帰って行った。


…と言うか、


「ここ、どこ」


チャイムは既に鳴っていた。


転入初日に遅刻とかありえない。


今行けばまだ間に合うのかもしれない、けど…


道が分からない!


「くそ、ありえねぇ…」


小言に呟きながら拳を握りしめた。


「君、どうしたの?」


後ろから優しげな声が聞こえた。
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