QUEEN of the JOKER
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────・・・夏也side





放課後、いつもの所へ向かう俺と謙也は玄関まで来ていた。


しかし何だか外は騒がしく、数人のセンコー共も駆けつけている。


「…?どうしたんだろ?」


謙也と俺は騒ぎのするそこへ行くことにした。









「どいてどいて~」


生徒達の群がりで何があるかは分からなかったが謙也の呼びかけにより生徒達は左右に別れる。


「一体何が……え?」


「んだよ…あれ」


俺と謙也は目の前の事実に目を見開く。







真っ二つに折られた金属バット。


ぐにゃりと曲がった鉄パイプ。


そして傷だらけになり横たわる5人の男。


全員気絶しているからこの場を説明できる者はいない。


あいつらがやるはずもないし…。


もちろん、俺たちでもない。


…じゃあ、一体誰が?








何故かは分からない。


だが、何故か振り返った。


校門に向かって歩くあいつの後ろ姿が目に入る。


「…東城、瑞希?」


俺の小言は誰にも届かなかった。


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