QUEEN of the JOKER
「誰かっ…助けてっ!」


「泣きながら抵抗って可愛いなぁ」


「暴れんなよ?ほら早く撮れって」


……何?写真撮ろうとしてるわけ?


……最っ低ね。


「…離してあげなよ」


あたしの声に男達は振り返る。


「何だ?てめぇは」


黒いスーツを着て、ピアスが嫌に光る。


サングラスの男やら金色のネックレスやら。


……こいつら、族か。


「嫌がってるじゃない。その子を離して」


「あ?何ならてめぇもこいつと同じ目に合わせてやろうか?」


「…3つ数えるからそのうちに手を引いて。





……さもないと」






「この女は後でいい!先にこの女をやるぞ!」


「1」


「てめぇはこの女が逃げねぇように見張ってろ」


「2」


「よく見りゃいい顔してんじゃねぇか。威勢のいい女だな」


「…さーん………。時間切れ」



それと同時に


「ガッ!!」


先に襲ってきた男を殴った。



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