QUEEN of the JOKER
気が付けば時刻は夜の6時を回っていた。


気絶した男の胸ぐらを離して辺りを見渡すと、既に男達はKOの状態で誰も立っていなかった。


女の子を見張っていた男もあたしがいつの間にか倒していたらしい。


「…えーっと…大丈夫?」


何から話せばいいか分からずとりあえず安否の確認の質問を女の子にする。


「…はい」


…あぁ、やっぱあたしが聞くのも不味かったかな…。


とりあえず、乱れた服を正し、投げ捨てられた彼女の物であろう鞄を渡す。


…ダメだ、顔を上げてくれない。


「あの、さ…1人で帰れる?」


「迎え、呼ぶから…」


「そ、そう…」


「…」


「…」


会話が続かない!


あたしこういうの苦手なんだよね。


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