QUEEN of the JOKER
振り返ると更にツイてないのか昨日の女共がいた。…昨日より多く、男が10人くらい連れて。


「…まだ何か用ですか?」


「あんたさ、転校生のくせに謙也君と夏也君と仲良さげね。何の目的?」


「どうせ色目でも使ったんでしょ?地味なくせに」


「昨日はあんたがどうやってあいつらから逃げたのか分からないけど、今度こそ学校に来れないようにしてあげる」


…ムカつくなぁ。話しかけてきたのはあっちなのに一方的にあたしが悪いようにされて。


「さすがに10人からは逃げられないでしょ?」


…と言うかあんたらもどうやって男引っ掛けたんだよ。


「うちらはあの“剣龍”の傘下のチームよ?謙也君と夏也君の事言ったらこいつらも乗っかってくれたんだから」


……今、何つった?


「存分に痛めつけちゃって」


…剣龍の傘下、ね。


「…あんたらみたいなのがいるからうちらも苦労してたんだよなぁ」


止めても止めても、キリがなかったっけ?


「あんたらみたいな奴らを片付けるのがうち等の仕事だったなぁ」


「はぁ?」


「あんた何言ってんの?」


「もういいじゃない。ほら、やっちゃって」


男達はそう言うと金属バットやら鉄パイプやらを振り上げる。


一番近くにいた男が鉄パイプで殴りかかってくる。



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