QUEEN of the JOKER
───────────・・・が、


「!?なっ!!」


その鉄パイプはあたしにぶつかる事はなかった。


なぜかって?そんなの簡単。


「なっ!片腕で抑えた!?」


正確には抑えたんじゃなくて掴んだんだけどね。


「…っ!くそっ…離せ!」


微塵も鉄パイプがあたしの手から離れず焦っている男。


「う、うおぉぉぉっ!!」


固まっていた他の男は我に戻ると同じく襲いかかる。


あたしは鉄パイプを持った男の腹を蹴っ飛ばし、そのまま鉄パイプでもう1人の男の腹を殴った。


まずは2人。


「な、何なのよ、あんた!」


「い、いいから早く倒してよ!」


残った8人の男は鉄パイプや金属バットを構える。


そして次々とあたしに向かって来た。


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