QUEEN of the JOKER
「あ、え…?だって、昨日とは全然…」


「そこに関しては干渉しないでやってくれ」


黒坂大和があたしのパニックを落ち着かせようとする。


改めて目の前の女を見る。


長く伸ばされた睫毛


クルクルと巻かれた茶髪


綺麗に塗られたリップ


白い手に付けられた付け爪


耳に飾ってあるピアス


会った時とは全く違う長さのスカート


…全然、天森さんの面影がない。


「あー…まぁビックリするよね」


「天森…さん、なんだよね」


改めて確認するも顔立ちは天森さんだ。


「えっと…天森さんって何者?」


「それを含めて今から説明する。入れ」


黒坂大和が倉庫へと入って行く。


後に引くにも後ろには幹部達がいるから逃げられそうもないし。


腕には


「瑞希〜、行こうよ?」


…天森さんがいるし。


どうやら切腹覚悟で入るしかないみたい。


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