QUEEN of the JOKER
「…おいメス猫」


「…何」


「…せいぜい、頑張るんだな」


杉宮に背中を押されたのか、それとも余程あたしとタイマンを張りたかったのか知らないけどすっごい血相で睨まれた。


「琴葉ちゃんは?どうする?」


「私は…大和とここで待ってるよ」


天森さんはあたしを見て気まずそうに言った。


それからあたしは外へと連れられた。






─────────・・・



「…で、なんで倉庫?あんたらの本部でも良かったんじゃないの?」


「あそこは物があって邪魔になるからね。ここの方が広いし」


連れてこられたのは剣龍の本部からだいぶ離れた別の倉庫。


橘の言った通り、確かにさっきいたこいつらの本部より物は散らかっていなくて、族の喧嘩には持ってこいだろうけど…


「あたし、タイマン張るって言ってないけど」


「来ちゃったからには仕方ないよ。ここなら青道の生徒はいないから大丈夫でしょ」


…そういう問題じゃない。



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