QUEEN of the JOKER
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橘side


JOKERの元副総長・東城 瑞希に蹴りを入れて、俺は内心「何だ、JOKERはこんなものか」と思っていた。


事実、彼女は俺の蹴りで痛めた腹を抑えている。


そんな彼女が、不敵に笑いながらこう言った。


「…確かに、あんた…副総長って言うだけはあるね」


…と。


何がおかしい?


なぜ彼女は笑っている?


「…でも、見切ったよ。あんたの筋が」


…へぇ、この俺に挑発?


俺は彼女に向かって走る。


ジャンプして、殴りかかる。


…しかし


「…避けられた?」


着地してから急に俺の視界から消えた彼女を探す。


…すると


「────!!蒼夜、後ろだ!!」


その言葉と同時に


「────・・・っ!!?」


背中に激痛が走った。
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