QUEEN of the JOKER
自分の席へと向かうとまたまたトラップが。


「おっはよ~!瑞希」


あたしを見て手を振る和田とその隣には机に伏している男───・・・杉宮。


杉宮は和田の声に反応したのかピクリと動き、重そうな瞼を開ける。


…切れ目があたしを睨む。


「…よう」


「…どうも」


「え…えーっと…今日もいい天気だね〜!ははっ」


あたしと杉宮の間に流れる嫌悪な雰囲気を感じ取ったのだろう。和田はなんとかこの場を鎮めようとしている。


「転校3日目で随分人気者だな」


「そういうそちらも"剣龍が1人の女に負けた"と広まっているようで?」


「俺は負けてねぇ。蒼夜が負けたんだ」


「どうだか。あの副総長さんが負けたって事はあなたも負けたのと同じ事では?」


「…やんのか」


「…そっちこそ…」


雰囲気は悪化して行く。



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