QUEEN of the JOKER
動き出すモノ
───────────・・・
────────・・・
───・・・
人目につかない路地裏をしばらく歩き、多少広くなった場所で歩みを止めた。
周りに一般人がいないことを確かめると少し先にある地下道へと足をまた進める。
そしてあたしは、地下道の中の道の途中で立ち止まる。
「…ここなら、誰もいない。コソコソしてないで出てきたら?」
それを合図にしたかのように、カラ…カラ…と金属を引きずったような音が地下道中に響き渡った。1つ2つじゃない…、もっと複数。
地下道の壁に描かれた落書きとその異様な光景は見事に合致している。
前方と後方にそれぞれ20ずつの人があたしを囲むようにして立っていた。
「てめぇ、青道の東城瑞希って女か?」
先頭に立っている男が金属バットを肩に掲げ、あたしに質問を投げかける。
「…そうですけど、あなた方は?」
「おめぇ強えんだってな!何でも剣龍の副総長倒したとかよ?その噂本当ならてめぇを俺らの族に入れてやってもいいぜ?」
…何、この上から目線は。
「てめぇが俺達の所に来れば、天下なんて夢じゃねぇぜ!入んねえか?手厚くもてなしてやるぞ?」
「兄貴が誘ってやってんだ!大人しく入りやがれ!」
…いやいや、無名な所に入ってもね…。
「…嫌だと言ったら?」
その質問に答えるかのように総勢約40人の男達は同時に武器を振り上げた。
────────・・・
───・・・
人目につかない路地裏をしばらく歩き、多少広くなった場所で歩みを止めた。
周りに一般人がいないことを確かめると少し先にある地下道へと足をまた進める。
そしてあたしは、地下道の中の道の途中で立ち止まる。
「…ここなら、誰もいない。コソコソしてないで出てきたら?」
それを合図にしたかのように、カラ…カラ…と金属を引きずったような音が地下道中に響き渡った。1つ2つじゃない…、もっと複数。
地下道の壁に描かれた落書きとその異様な光景は見事に合致している。
前方と後方にそれぞれ20ずつの人があたしを囲むようにして立っていた。
「てめぇ、青道の東城瑞希って女か?」
先頭に立っている男が金属バットを肩に掲げ、あたしに質問を投げかける。
「…そうですけど、あなた方は?」
「おめぇ強えんだってな!何でも剣龍の副総長倒したとかよ?その噂本当ならてめぇを俺らの族に入れてやってもいいぜ?」
…何、この上から目線は。
「てめぇが俺達の所に来れば、天下なんて夢じゃねぇぜ!入んねえか?手厚くもてなしてやるぞ?」
「兄貴が誘ってやってんだ!大人しく入りやがれ!」
…いやいや、無名な所に入ってもね…。
「…嫌だと言ったら?」
その質問に答えるかのように総勢約40人の男達は同時に武器を振り上げた。