QUEEN of the JOKER
バイクの音は1つ2つじゃない。
10…いや、もっといる。
「な、なんだお前ら!」
リーダー格の男はあたしからナイフを離し、前後を見る。
肩は抑えられたままだが、取り抑えてる男達も突如現れたそのバイクの数に驚いたのか力が弱まる。
「無様だな。東城瑞希」
先頭に立っているバイクから降りた男が近づく。
その姿は夕日に照らされ誰だか分からなかったが、声で「あぁ、こいつね」と理解した。
「何でここにいるの?杉宮夏也」
「たまたまだ」
「…格好つかないね、夏也」
その隣に立つ男は
「…橘蒼夜」
「久しぶり、瑞希ちゃん。元気にしてた?」
…こいつ、今この状況でそれ聞く?
「な、杉宮夏也に橘蒼夜…!?」
「こいつらまさか…剣龍か!?」
「俺もいるよ~!」
あの元気な奴も出てきた。見た目に合わずバイクに乗れるらしい。
「!わ、和田謙也までいるぞ…!」
剣龍のその3人は余程有名人なのか、こいつらは怖気付いていた。
「僕もいるよ。全く、少女相手にその仕打ちはないんじゃないかな?」
「その胸に刺した薔薇に赤メッシュの茶髪…お前は、新崎蓮か!?」
「僕も有名になったなぁ。どう、瑞希さん?僕に惚れない?」
こいつも空気読めないのか、それとも、あえてそうしてるのか取り抑えられているあたしにウィンクしてくる。
「…お前、剣龍の仲間だったのか」
男があたしを睨み付けた。
「…こいつが?はっ、笑わせるなよ」
いつの間にか後ろにいたらしい杉宮があたしを抑えている男達のうち、1人を殴った。
それに驚いたもう1人の男をあたしは力一杯に立ち上がってから殴る。
杉宮を後ろから殴ろうとした男をあたしが、そしてあたしを後ろから殴ろうとしたもう1人の男を杉宮が殴るようにして背中合わせに立った。
「てめぇに助けられるとはな」
「こっちのセリフなんだけど」
まさか、杉宮に背中預けるなんて思わなかった。
10…いや、もっといる。
「な、なんだお前ら!」
リーダー格の男はあたしからナイフを離し、前後を見る。
肩は抑えられたままだが、取り抑えてる男達も突如現れたそのバイクの数に驚いたのか力が弱まる。
「無様だな。東城瑞希」
先頭に立っているバイクから降りた男が近づく。
その姿は夕日に照らされ誰だか分からなかったが、声で「あぁ、こいつね」と理解した。
「何でここにいるの?杉宮夏也」
「たまたまだ」
「…格好つかないね、夏也」
その隣に立つ男は
「…橘蒼夜」
「久しぶり、瑞希ちゃん。元気にしてた?」
…こいつ、今この状況でそれ聞く?
「な、杉宮夏也に橘蒼夜…!?」
「こいつらまさか…剣龍か!?」
「俺もいるよ~!」
あの元気な奴も出てきた。見た目に合わずバイクに乗れるらしい。
「!わ、和田謙也までいるぞ…!」
剣龍のその3人は余程有名人なのか、こいつらは怖気付いていた。
「僕もいるよ。全く、少女相手にその仕打ちはないんじゃないかな?」
「その胸に刺した薔薇に赤メッシュの茶髪…お前は、新崎蓮か!?」
「僕も有名になったなぁ。どう、瑞希さん?僕に惚れない?」
こいつも空気読めないのか、それとも、あえてそうしてるのか取り抑えられているあたしにウィンクしてくる。
「…お前、剣龍の仲間だったのか」
男があたしを睨み付けた。
「…こいつが?はっ、笑わせるなよ」
いつの間にか後ろにいたらしい杉宮があたしを抑えている男達のうち、1人を殴った。
それに驚いたもう1人の男をあたしは力一杯に立ち上がってから殴る。
杉宮を後ろから殴ろうとした男をあたしが、そしてあたしを後ろから殴ろうとしたもう1人の男を杉宮が殴るようにして背中合わせに立った。
「てめぇに助けられるとはな」
「こっちのセリフなんだけど」
まさか、杉宮に背中預けるなんて思わなかった。