白い雪が降り積もるように


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病院には行かず、まっすぐ蓬條の屋敷へ帰っていると使用人の出入り口に二人の男女が立っていた。



何か用かな……?



「あの、何かご用ですか?」



声をかければ、二人は私の方を見た。



うわ……、モデル?




そう思ってしまうほどその二人は整った容姿をしていた。




女の人は黒髪のボブカットにややつり目だけど、それが彼女の美しさを際立たせている。



男の人は蓬條依良には敵わないものの端麗な容姿をしていて、色素の薄い髪色に小さな顔に並んだ完璧な目鼻に、高い身長。






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